EZ完成機の生産終了に関するお知らせ

 長らくご愛顧いただきました当社のEZ完成機シリーズは平成20年2月をもって生産を終了致しました。長年にわたる皆様方のご愛顧に心より感謝いたします。なお在庫分につきましては引き続き販売を致しております。

(EZの歴史)
 EZの歴史は今から27年前の1981年にリリースされた「EZ タロン」(見出し写真)に始まります。当時、世界中どこにも無かった印刷済みのPSP素材を使用した特許製法が生み出すカラフルでなめらかな機体、簡単な工作で飛行出来る完成度の高さ、OK模型のノウハウが生みだす素晴らしい飛行性能、当時の完成機としては破格の低価格で販売されたEZシリーズはあっという間に世界中の多くのマニアに受け入れられました。特に当時の主な輸出先のアメリカでは「イージー(EZを英語で発音するとこうなる) 」すなわち「簡単に作ってすぐに飛ばせる」と呼ばれ親しまれました。
 1987年にはハンノ・プレトナ氏設計の「EZスープラフライ60」がドイツ、ニュールンベルグで栄えある第一回モデル・オブ・ザ・イヤーを受賞、更にプレトナ氏は「EZスープラスター60」で量産完成機初のF3A世界選手権チャンピオンの座を獲得、EZ完成機のクォリティー(品質)の高さを世界に実証して見せました。
 また、EZならではの精密でカラフルな印刷による表面塗装処理はスケール機に最適で、零戦やムスタングなどの第二次大戦の名機からクリステン イーグルやエクストラなど現代のエアロバチック機まで、数多くのスケール機を生み出しました。その中の「EZフォッケウルフ」はアメリカ、サンディエゴ・エアロスペースミュージアムに「今日の模型の姿」として殿堂入りをしています。
 EZ機の種類はこのような高度な曲技機から練習機やスケール機、グライダーなど多くのジャンルに及び、国内はもとより世界各国に輸出され、生産台数は累計100万機以上となりましたが、諸般の事情によりこのたびの生産終了となりました。